HiTAP SDKを利用することで、来場スタンプアプリを自由度高く製作することができ、お客様が迷わないUXを追求することができました。
不動産情報サービス事業として、メインは、不動産・住宅情報サイト『LIFULL HOME’S』を運営しており、賃貸から売買物件まで幅広く掲載し、探しやすさを売りにしています。
一般のユーザーは、人生の中で何度も不動産に関わることがないため、我々不動産業界に対して、不慣れで、怖いイメージを持たれることが多いものです。このため、住まい探しにおける不動産業界とユーザーの間にある情報の非対称性をいかに解消できるかを常に考えています。
具体的には、我々にとってのクライアントであるモデルハウスや不動産会社のメリットだけでなく、ユーザーの課題解決をした上で、クライアントの利益になる施策をしていきたいと考えています。
現地・モデルハウスに設置されているホームズくんのポップと電子スタンプ筐体。
過去に、ビーコンでのチェックインでポイントを貯めさせる来場施策や、現地に配置したショップカードによる来場施策(ショップカード記載の電話番号に電話するとショートメールでアンケートフォームへのURLが送られてきて、アンケートに回答させる来場施策)を実施したことがあります。
ところが、ビーコンは、電源が必要であることや、ショップカードは利用数の捕捉が難しいといったデメリットがありました。
HiTAPはその点、電子スタンプ筐体が電源不要で、ずっと使えますし、電子スタンプで押印することにより、現地で押印したことの確実な証明になる点が評価できました。
1. HiTAP SDKにより自由度高く開発可能な点
HiTAPでは、商品ラインナップの中に、スタンプラリーやポイントカードのパッケージだけでなくSDK(ソフトウェア開発キット)を展開していたことが大きな決め手となりました。
UXのわかりやすさに徹底してこだわりたかったため、画面仕様等に制限があることが一番のネックでした。その点、HiTAP SDKは、弊社で製作するアプリに認証機能を組み込む方式のため、我々主導でアプリ製作・ブラッシュアップを進められる点が良いと思いました。
2. 電子スタンプ筐体の調達コスト
電子スタンプ筐体の調達コストが低い点も大きなポイントでした。本キャンペーンは、全国のあらゆる物件でユーザーの声を物件のページに反映することも大きな目的となりますが、電子スタンプ筐体コストが高いと、全国規模のキャンペーンにはできなかったと思います。
満足しています。サービスローンチまでのスケジュールがタイトな中、検討に必要な情報やご提案をいただきましたし、HiTAP SDK開発環境の提供や、技術的な問い合わせにも即座に回答いただき、順調にアプリ製作を進めることが出来ました。
電子スタンプ筐体をスマホにタップしたところ。スマホ画面にホームズくんの印影が表示されます。
入念にポップの組み立て方や、キャンペーンの利用方法の動画を準備したおかげで、クライアントから電子スタンプの使い方がわからない・押印できないといったクレームはほとんどありません。電子スタンプを画面に押印するという動作もシンプルなため、直接クライアントに伺ったわけではありませんが、現場でも混乱なく導入できているのではないかと思います。
HiTAP SDKによって、押印データが取得できるため、アプリで下記のデータを取ることができます。
・現地でQRコードを読み取るが押印はしない割合
・押印はするがアンケートをしない割合
・アンケートまで実施する割合
これらのデータを元に、アンケートの項目を変更するなどの改善施策を打ちやすくなりました。
本キャンペーンが好評のため、他の事業でも来場施策に、HiTAPの利用を検討したいと思います。
LIFULL様のコーポレートメッセージ:『あらゆるLIFEを、FULLに。』どおり、今回の来場促進アプリでは、単なる利益追求を目的としたものではなく、キャンペーンによってユーザーから集めたアンケートを物件のページに反映し、情報の非対称性を解消することで最終的にはユーザメリットに結びついている、非常に考え抜かれたサービスだと感じました。このようなサービスにHiTAPを選択いただいたことを光栄に思います。
最後に、LIFULL様の素敵なオフィスを拝見させていただきました。